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雅<miyabi>~マーブルアートでビー玉の魔法にかけられて~

time 2018/09/18

雅<miyabi>~マーブルアートでビー玉の魔法にかけられて~

「あのビー玉がアートになるんだって?」

岩手発祥・東京初、ビー玉を使った「マーブルアート」のお店・教室があると知って、荏原中延(えばらなかのぶ)へ。

駅の出口から直進して徒歩1分、ビー玉がこぼれるように輝く店先が涼しい「雅<miyabi>」があります。

雑貨屋取材 033

何やら中からは、楽しそうな笑い声が聞こえてきます。
「こんにちは」と扉を開くと、ちょうどマーブルアートのレッスンが行われていました。
 

マーブルアートの魔法の作品

 

 

出むかえてくれたのは、雅<miyabi>を営む堀間雅絵(ホリママサエ)さんでした。
マーブルアートはビー玉とワイヤーだけで制作するものだと言われ、あんぐりと口を開けて驚いてしまいました。

見回すと、店内にたくさんの作品が並んでいます。

数ある作品の中で、雅<miyabi>の世界観を表したものとして堀間さんが紹介してくれたのが、これ。

マスカットのマーブルアートです。

 

 

ビー玉とワイヤーのコラボでできたマスカットは、とても涼しげ。
まさかこれがビー玉で作られているなんて、一瞥しただけでは気づきません。

堀間さんはこのマスカットをわずか2~3時間程度で完成させてしまいます。

他にはこんなに愛らしいものも。

 

 

こちらは天使。取材時にはお店に来ていた生徒さんも、天使の制作に取りかかっていました。

一方、こちらはマーブルリースです。

 

 

もはやビー玉だとは思えないくらいのボリューム感が作品の個性。ビー玉は夏のイメージですが、リースや天使ならクリスマスの時期にもぴったりです。

雅<miyabi>にあるのは、ボリュームのある作品だけではありません。
ビー玉を1つだけ使った可憐でシンプルな作品もあります。

こちらは、ビー玉のストラップ。

 

 

ワイヤーがビー玉に巻きついて、植物のツルみたい。
少ない素材で、ここまで多様な表現ができるのです。

 

ビー玉とワイヤー、生み出す作品は無限大

 

 

「ビー玉でこんなアートになっちゃうなんてすごいでしょ?」

マーブルアートに使用しているのは、ビー玉とワイヤーです。たった2つの素材を気ままに操ることで、1つの形ができます。

2つの素材が演出するマーブルアートは無限。レパートリーは「こんなものを創作してみたい」と思ったら、いくらでも増えます。制作者の想像力によって、どんどん新しいマーブルアートが開拓されるのです。

素材はビー玉とワイヤーだけですが、ビー玉の種類はなんと150種類以上あります。

 

 

定番の錦ビー玉から、空気の泡を含んだバブルビー玉、表面がにごったフロストビー玉、自然の光をためて暗闇で光る蓄光ビー玉・・・。

ビー玉専門店だけあって、店内はまるでビー玉の宝石箱のようです。

こちらは表面がにごったフロストビー玉。

こちらは表面がにごったフロストビー玉。

そのなかでも、とりわけめずらしいのがコレ。

 

 

「これはクラッシュビー玉って言うんだよね。このまま売ってることって少ないから、わざわざクラッシュしてもらうように注文してるのよ」

堀間さんは一般的に知られている「クラックビー玉」を「クラッシュビー玉」と呼んでいます。

めずらしいクラッシュビー玉は、ゼリーにも、宝石にも見える。ちょっと加工するだけで、ただのビー玉がめったにお目にかからない素材として輝くのです。

 

「無我夢中」から生まれた教室

 

 

どのお店にも、ストーリーのはじまりがある。でも、雅<miyabi>のはじまり方はちょっと特別です。

「お店や教室を開く時って、いろいろ下調べしてからはじめるでしょ?でも私は特にはじめ方も知らずにお店を作っちゃった」

堀間さんは、もともとお店・教室を開きたいと思っていたわけではなかったのです。マーブルアートにのめりこんだ勢いで、気づいたらお店を開いていました。

雅<miyabi>が誕生したのは、ひょんなきっかけから。

 

 

「私は東京出身なんだけれど、結婚してからはずっと岩手に住んでて。実は今も家は岩手で、雅<miyabi>のために東京と岩手を行き来しているんだよね。きっかけは、岩手にある雑貨屋さんで偶然マーブルアートの展示販売をしていて、そこでしおりをいただいたの。『マーブルアート、自分もやってみたい』と思って、先生に電話をかけたの。でも、つながらなくて、他の先生にも何人か電話して、ようやく3人目の先生でつながったんだよね」

これがマーブルアートをはじめた5年前のことです。

2年ほどマーブルアートを無我夢中で習い続け、雅<miyabi>を開店させたのは3年前の2015年9月13日。

 

 

「はじめは趣味として先生に教わっていたけれど、東京に帰って荏原中延に通りかかった時に、物件を見つけちゃって。気づいたら、夫よりも先に、不動産会社に相談しに行ってたもんね。本当に何も計画しないまま、雅<miyabi>ができたんです」

雅<miyabi>を開いて3年経つ今も、ハツラツとして行動力のある堀間さんの好奇心は止まりません。最近は葉山にあるワイヤークラフトの教室にも通い、創作の幅を拡げています。

カゴをマーブルアートで覆い尽くして、光を灯せばおしゃれなランプに。

カゴをマーブルアートで覆い尽くして、光を灯せばおしゃれなランプに。

「マーブルアートは平面の作品が多いけど、ワイヤークラフトは立体。似ているようで、違うのが面白いんだよね。」

何よりも「楽しい」と感じる気持ちで動く堀間さんの手によって、新しいマーブルアートが世に出されていくのです。

 

雅<miyabi>:印象的で優雅な作品を

「miyabi」。堀間さんのお店に立ち寄ったレーザーカッターアート作家さんからの贈り物。

「miyabi」。堀間さんのお店に立ち寄ったレーザーカッターアート作家さんからの贈り物。

店名・教室名の「雅(みやび)」は、オーナー・堀間雅絵さんの名前から取ったもの。「横文字の長い名前はあえて避けよう。その代わり、今は亡き両親が名づけてくれた素敵な名前から、頭に残る一文字を」

そう思って堀間さんは店名を「雅<miyabi>」と名づけました。

 

 

「“雅”を調べてみると『優雅、ただし品がある、都会風』という意味があり、優雅で品のある作品を楽しみながら作りたい」

こんな気持ちも店名・教室名に込められています。
見回してみると、「雅<miyabi>」という名にふさわしく、華があって凛とした作品でその空間が彩られています。

 

コンセプト:「一心に楽しむこと」

 

 

「楽しめればいいのよ。私も、もうただただ好きで、ここまで来てしまったんだもの」

堀間さんの言葉は力強い。お店を大きくしたい、もっと利益を出したいという気持ちからではなく、お客さんにマーブルアートのことを知ってほしい。その気持ちひとすじで雅<miyabi>をつくり、創作を続けてきました。

「細く、長く、楽しく続けられたら、それが一番いいよね」

ユニークな電球の入れ物に入ったクラッシュビー玉がキラキラ。

ユニークな電球の入れ物に入ったクラッシュビー玉がキラキラ。

でも、堀間さんの勢いは止まりません。「マーブルアートが好き」という純粋な気持ちはたくさんの人に伝わって、今月は新規の生徒さんが14人増えたといいます。

取材の日も生徒さんが4人、堀間さんのもとで和気あいあいと制作に励んでいました。笑いの絶えない教室からは、一点の曇りもなく「楽しい!」「もっと制作したい!」という好奇心があふれんばかりなのでした。

「雅<miyabi>」店舗情報
店舗名:雅<miyabi>
所在地:〒142-0053 東京都品川区中延2-15-13
営業時間:毎月中旬から30日までお店・教室が開かれます。生徒さんのレッスンがある時にお店も営業するため、月ごとに予定が変わります。日時の詳細は、毎月5日までにブログで告知。
定休日:毎月前半(岩手と東京を行き来しているため)
電話番号:090-2997-4490
アクセス:
東急池上線「荏原中延駅」より徒歩1分
東急大井町線「中延駅」より徒歩7分、「戸越公園駅」より徒歩7分
都営浅草線「中延駅」より徒歩7分
HP:https://www.hello-miyabi.com/
ブログ:https://profile.ameba.jp/ameba/miyabi81135
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【ギフト対応】
中が透けて見える透明なラッピング。くるんと巻いたリボンでアクセントを。
他店購入物の同梱、のし対応、郵送は行っていません。
 

 

 
東京と岩手を行き来して1か月のうち2週間、雅<miyabi>でお店と教室を開く堀間さんは、とても元気で親切なオーナーさんでした。

活発な堀間さんは、「マーブルアートは面白い!」という気持ちで周りの人を惹きつけます。岩手発祥のマーブルアートでひんやり涼み、堀間さんのパワフルな心意気で清々しい気持ちになり、帰路に就きました。

writer 瀬尾愛里紗


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