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Ditty Tools. ~ヴィンテージプロダクトが詰まった愉快な道具箱~

time 2018/08/31

Ditty Tools. ~ヴィンテージプロダクトが詰まった愉快な道具箱~

とある雑貨屋さんでは、古き良き時代へタイムスリップできるんです。その雑貨屋さんは、アカデミックかつノスタルジックな駒場東大前の商店街にあるといいます。

そう言われると、ちょっと気になって出かけてみました。商店街を進んでいくと、ほら、アーチ状の赤レンガの入り口が見えてきます。

 

 

その看板には「Ditty Tools.」の文字。どうやら、2階に上がったところにお店があるようです。

 

 

白壁のおしゃれな階段を上るとそこに待っていたのは…。

希少価値の高い、デザイン・アートの“歴史箱”

 

 

ユニークで遊び心のあるモノの数々。ここには1950年代から80年代に生み出された国内外のヴィンテージものが集まっています。

早速、こんなところにクスッと笑いを誘うモノを見つけてしまいました。

 

 

これはバケツをひっくりかえして電灯にしてしまったもの。他にもこんなものがありました。

 

 

なんとおしゃれなネクタイ時計。

誰も思いつかない、ひらめき満載のインテリアは、他の雑貨屋さんではそう簡単に見つけられません。それもそのはず、オーナーの髙橋恵美さんは、無名もしくは知名度の低いヴィンテージプロダクトに価値を見出し、セレクトしているからです。

チャップリンの「こけし」とマグカップ。

チャップリンの「こけし」とマグカップ。

Ditty Tools.には、作り手の独自性・個性がそのまま表されたデザイン性の高い雑貨がずらり。このお店は、ヴィンテージプロダクトを“デザインやアートの歴史”として捉える髙橋さんの思想を映す鏡です。

 

 

どの雑貨もひとつずつ、味わいと渋みは異なるものの、色あいやデザインに統一感があるから不思議。当時の流行や時代背景が伝わるヴィンテージプロダクトは「私の大好物」だと髙橋さんは言います。

Ditty Tools.のヴィンテージプロダクトは、お客様はもちろん、コレクターさんや同業者の方々にも「見たことがない」と評価されるほど。

イタリア製のパーティーグラスには、おいしいビールを入れて首から下げて!

イタリア製のパーティーグラスには、おいしいビールを入れて首から下げて!

どれもユーモアあふれる雑貨ですが、実は日常生活に役に立つ実用的な機能も兼ね備えています。

その中でもとりわけ、お店の世界観を表す雑貨はこれ。

 

 

「これはイギリスのカールトンウェア社が1970年代に出していたものですね。名前は“ウォーキングウェア”シリーズ。どの食器にも足が出ていて、とても楽しいデザイン。こんなのも私の大好物です」

これまた食卓に並べて使えるけれど、今にも歩いていってしまいそうな食器たちが愉快です。

当時の航空企業のロゴが入ったバッグ。「どんな人が持っていたんだろう」と空想が膨らみます。

当時の航空企業のロゴが入ったバッグ。「どんな人が持っていたんだろう」と空想が膨らみます。

「ネット時代だけれど、検索しても見つからない、数少ないものに価値を見出したい」

髙橋さんがセレクトした 品々 は、どれもほほえましく、キラッと個性を放っています。

 

「おじいちゃんの在庫部屋」、それがDitty Tools.のルーツ

 

 

単なるヴィンテージではなく、どこに行っても手に入らないモノでいっぱいのお店を見て、つい尋ねてしまいました。

「髙橋さんは、昔から古いモノを集めるのが好きだったんでしょうか」

「幼少時代から古いものは好きでしたね。特に田舎の祖父の影響はすごく大きいと思いますね。昔、祖父は行商をやっていて。子供の頃に田舎に遊びに行くと、祖父の在庫部屋に紛れ込むのが好きだったんです。部屋いっぱい、天井スレスレまで風呂敷の包みが積まれていて、宝さがしに来た感覚で引き出しなんかをゴソゴソ開けてはお気に入りを見つけていましたね」

 

 

「Ditty Tools.のルーツは絶対に幼少期の経験にある」と楽しそうに語る髙橋さんは、このお店を開くまでに古着屋、家具屋、雑貨屋での仕事を経験し、たくさんのモノに携わってきました。

そしていざお店を開こうと思ったとき、好きな場所として駒場東大前のエリアが思い浮かんだのです。

面白おかしいイタリア製の置物。これも無名のキャラクター。

面白おかしいイタリア製の置物。これも無名のキャラクター。

「駒場にある日本民藝館なんかは私も好きでよく行っていましたね。それに緑が豊富で。公園もあるし、東大のキャンパス内も広くて自然が豊かですよね。都心でありながらノスタルジックな雰囲気に惹かれて、ここにお店を開くことにしたんですよ」

こうして、駒場東大前の地にDitty Tools.が誕生しました。

 

Ditty Tools.:日常を楽しむための道具箱

日本のヴィンテージも。これは会津で制作された子供用の下駄。

日本のヴィンテージも。これは会津で制作された子供用の下駄。

「Ditty Tools.」のイメージは仕事・趣味・生活の中で大切なモノをしまう道具袋や道具箱。

このような道具箱はもともと、Ditty BagやDitty Boxと呼ばれています。お店自体が1つの道具箱で、そこに日常を楽しむ大事なツールがたくさん詰め込まれている。そんな空間であるようにと名づけられた店名です。

 

 

店内を眺めまわしてみると、バッグやアクセサリーから年代物の食器類、ヴィンテージアートポスターからテーブルウェアまで幅広い商品がずらりと並んでいます。

 

 

たくさんの古くておもしろいものが隅々まで並んでいる光景を見ると、おじいさんの在庫部屋が思い浮かんできそうです。

そんな店内には、秘密の“ある道具”で作った、ちょっとめずらしいものがあります。

 

店内にひそむ秘密兵器で作るテキスタイル

 

 

見つけたのは、手づくりの手織り製品です。ほどよく古びたヴィンテージチェアに、淡いストライプのクッションが取りつけられています。

実はこれ、髙橋さんが自分の機織り機で織った生地です。

「今の時点(2018年7月現在)では現代作家さんの作品は取り扱ってないのですが、私の製作した手織り作品を、Ditty Tools.オリジナルとして扱っています。」

 

 

この他インテリア用のフレーム作品やテーブルマットも、お店の奥に置いてある機織り機で髙橋さんが織っています。

「もともとインテリアや古着に携わってきて、テキスタイルはとても好きだったんですよ。色んな生地に興味があって。機織り機での創作は6~7年前くらいからはじめました。今はのんびりと楽しみながら、趣味ペースで不定期に制作・商品化しています」

古来受け継がれてきた機織り機を使って織り上げるテキスタイルもまた、古き良き年代ものを愛する髙橋さんらしさがにじみ出た作品なのでした。

「Ditty Tools.」店舗情報
店舗名:Ditty Tools.(ディティ ツールス)
所在地:〒153‐0041 東京都 目黒区 駒場1‐27‐1-2F
営業時間:13:00~21:00
定休日:火曜日(+不定休)
電話番号:03‐3460‐7636
アクセス:京王井の頭線「駒場東大前駅」東口より徒歩2分
HP:http://ditty-tools.com/
Instagram:https://www.instagram.com/dittytools/
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【ギフト対応】
お店のヴィンテージプロダクトにマッチする、シンプルな包みが特徴的。
他店購入物の同梱・郵送は可能。熨斗対応は不可。
 

 

 

 

Ditty Tools.で扱われているのは日常生活に寄り添ってくれるヴィンテージプロダクト。でも今にも歩き出したり、笑いだしたりしそうな、一ひねりしたグッズばかりです。なんだか、ここにいるととても愉快。

どんな商品も人格を持っている気がしてなりません。

  

  

髙橋さんの「大好物」たちは、Ditty Tools.という名の大きなDitty Box(道具箱)の中で、お客さんをクスッと笑わせようと首を長くして待っています。

writer 瀬尾 愛里紗


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