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HANDMADE ART BOX M工房 ~ミントグリーンのお店に、そのまた小さなお店たち~

time 2018/10/01

HANDMADE ART BOX M工房 ~ミントグリーンのお店に、そのまた小さなお店たち~

ボックスを使った小さなお店の集合体。
今ではちょっとめずらしいスタイルの雑貨屋さん・HANDMADE ART BOX M工房は、綱島駅から徒歩8分の場所にあります。

 

 

しばらく歩くと看板が見え、「ボックスのお店ってどんな雰囲気だろう」と思いながらドアを開けると・・・

  

  

ミントグリーンの壁がチャームポイントの店内と、たくさんの白いボックスがすてき。
ボックスをのぞいてみると・・・

 

コンセプト:色んな手づくり品に一度に会える空間

 

 

ボックスごとで作家さんが違うM工房には、ありとあらゆるジャンル・作風の手づくり品が集まります。

「“さまざまなジャンルの手づくり品に一度に会える空間”がM工房のコンセプトです。ジャンルごとで分けていないから、たとえばアクセサリーは一か所に集まっているのではなく、あちらにもこちらにもあるんです」

オーナーの小泉美菜さんはこう言います。

 

 

それぞれの小さなボックスいっぱいに、かわいらしい手づくり品がたくさん。
作家さんごとに作風・個性が違うから、各ボックスの印象も違います。
プレゼントの箱を開ける時と似た気持ちで、1つ1つのボックスをのぞいていきます。

今話題の雑貨、ハーバリウムを見つけました。

 

 

一方でこちらは羊毛フェルトを使った動物たち。
おとぎの国の登場人物みたい。

 

 

ふわふわしたソフトな見た目は、手づくりならではの持ち味が活かされています。

爽やかなハワイアンキルトで作った作品もボックスの中に。

 

 

こちらには、手づくり感が味わい深い小さな花瓶やお香立てがありました。

 

 

ボックスが部屋になっていて、店内はまるで雑貨たちが住むアパートみたい。
実はこのお店を営む小泉さんも、自ら作品を手掛ける作家さんです。

 

作家として、オーナーとして。

 

 

小泉さんはM工房のオーナーであり、ワイヤークラフトの作家さん。
M’s Wirecraft(エムズ ワイヤークラフト)という作家名で、個人作家としても活動しています。

店内には、部屋の壁やドア、棚の上など、あらゆる場所に飾りたくなるワイヤークラフトがたくさん。

 

 

実は小泉さんは「日本ワイヤークラフト協会 グランディール」の資格を持っています。

「M工房をはじめた頃はドライフラワーアレンジを作品として出していたんですが、お花に合うものを作ろうと思ってカゴを手づくりしはじめました。それがきっかけでワイヤークラフトに着手したんです。最初は独学で作っていましたが、日本ワイヤークラフト協会代表の栗原先生の作風が好きで、先生に習うようになりました。2014年10月から1年間認定資格のコースでワイヤークラフトを学んだんです」

小鳥の隣の作品に使われているシャンパンローズのワイヤーは、日本ワイヤークラフト協会の栗原先生が考案したもの。

小鳥の隣の作品に使われているシャンパンローズのワイヤーは、日本ワイヤークラフト協会の栗原先生が考案したもの。

お店を経営しつつ、作家として活動する小泉さんは、日本最大級のハンドメイドの祭典「横浜ハンドメイドマルシェ」や、今年7月1日に開催された「ドールショウ横浜2」にも個人作家として出店しました。

M工房にとどまらない、活動的な小泉さんに今後どんな活動をしたいか聞いてみると…

 

 

「そうなんです、最近私は今何をしたいんだろうと考えるんですよね。やっぱり一番強いのは『創作活動を続けたい、一作家でいたい』という思いですね。欲張りだけれども、レンタルボックススタイルのお店を続けて作家さんの応援をしながら、自分も作家でいたいです」

M工房ができて14年経つ今も、小泉さんは積極的に活動の場を広げていました。
そんな小泉さんに、M工房を開いたきっかけを尋ねました。

 

M工房誕生は「私にもできるかも」という好奇心から

 

 

M工房ができたのは、2004年のこと。
小泉さんはもともと作ることが好きで、大学では縫い物を専門的に学び、家庭を持ってからもフリーマーケットなどに積極的に手づくり品を出品していました。

お店をはじめる前は、同級生やフリーマーケットで知り合った手作り仲間との交流を重ね、自宅のガレージ(現在のM工房店舗)で年1~2回のワンデーショップを開催。

そんな時、大倉山にボックス型のお店があると聞き、自分の作品を置いてもらおうと訪ねました。いざそのお店を目にした小泉さんは「自分にもできる」と思い立って、2004年にM工房をオープンしたのです。

 

 

「HANDMADE ART BOX M工房という店名には、どんな由来があるのでしょう」

「M工房のMは私の名前のイニシャルです。そしてお店はボックス型だから、手づくり品をギャラリーのように見てほしいと思ってHANDMADE ART BOX M工房と名づけました」

 

 

「ボックス型の雑貨屋さんって、めずらしいなと思って今日はM工房さんをお訪ねしたんですよ」

「今はめずらしいかもしれませんが、M工房ができた当時はボックスショップが流行していましたね。あちらこちらにボックス型のお店があったんですよ。でも、最近は個人が自由にサイト・イベントを通して、手づくり品を出品できるようになりましたね。それでもネットやイベントが苦手な作家さんは案外多いから、レンタルボックス型のお店が活躍の場になるんです」

 

 

小泉さんはハンドメイド作品をはじめて出品する作家さん向けに、月2回の出展説明会やお茶会を兼ねた勉強会も開いています。

レンタルボックスのお店を経営しながら、他の作家さんと活発に交流することで、新しい手づくりジャンルの知識がついて面白い、と小泉さんは言います。

自ら積極的に動いて、作家仲間の輪を広げる小泉さんはM工房のイベント・企画展も行っています。

 

作家さんの活躍の場は、お店の外にも、中にも。

 

 

 

M工房ではボックス型のお店だけでなく、年1回の出張マーケットや月ごとの企画展も開催されています。

「年1回の出張マーケットはもともと、綱島駅から歩いて8分かかるM工房を駅のすぐそばで楽しんでいただけるようにと思ってはじめました。最初は綱島駅近くのギャラリーを借りて開いていましたね。今はお客様にお集まりいただきやすい町の中心地で開催しています。場所はイトーヨーカドー向かいのビルのレンタルスペースです。普段お店には50~60人の作家さんの作品がありますが、年1回の出張マーケットでは30人ほどの作家さんが出展していますね」

出張マーケットはM工房でハンドメイド出品デビューした作家さんにとっても、お客さんの反応を直接見られるチャンスです。

一方で月ごとの企画展は、出品したい作家さんがテーマに合わせて作品を作り、展示しています。

 

 

取材の日も、「折り紙箱でプレゼント展」が行われていました。子供の頃に戻ったような、遊び心満載の折り紙ボックスに、小さな作品を詰め込んだ唯一無二のプレゼントがたくさん。

 

 

夏らしく季節感に合った作品が中央のテーブルに陳列されています。

 

 

「月ごとの企画展はあらかじめ1年分のテーマを決めておいて、作家さんには好きなテーマを自由に選んで参加してもらっています。やはり季節に絡んだもの、たとえばクリスマスやお正月、入園・入学、春のフラワーフェアにまつわる企画展が多いですね。」

「月ごとの企画展はいつ頃からはじめたんですか?」

「10周年をむかえた時からですね。ちょうど、お店のスタイルを考え直したタイミングでした。その時には、10周年記念の福袋を企画として出しましたね」

 

 

出張マーケットや企画展を行うことで、少しずつM工房とそこに集う作家さんの活躍の場が広がってゆくのです。

「黙っているだけじゃ、はじまらないんですよね」

ハンドメイドが今ほど盛んではない頃にお店を開き、ここ数年で誰もが手づくり品を出品できるようになってからもお店を続けてきた小泉さんは、ブログやSNSで発信も続けるアクティブな作家さんでした。

「HANDMADE ART BOX M工房」店舗情報
店舗名:HANDMADE ART BOX M工房(ハンドメイド アート ボックス エムコウボウ)
所在地:〒223-0053 神奈川県横浜市港北区綱島西 2-20-7
営業時間:11:00~17:00
定休日:日曜、月曜
電話番号:045-544-2398
アクセス:
東急東横線「綱島駅」西口より徒歩8分 
東急バス 綱44~50、綱71~73、綱79、城01「別所」停留所より徒歩6分
綱74「綱島西二丁目」停留所より徒歩4分
HP:https://m-koubou.jimdo.com/
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【ギフト対応】
 

 

ラッピングにはM工房のカラー・ミントグリーンのリボンを。
他店購入物の同梱は応相談。
熨斗対応、郵送は不可。

 

一時期流行ったボックス型の雑貨屋さんは、今そこまで見かけなくなりました。だからこそ、ボックススタイルのM工房はかえって斬新。

外部のイベントにも積極的に参加する小泉さんの探求心は、ジャンルにこだわらないお店づくりにも表れています。「その時その時、流行したハンドメイドには一通り手をつけました」。M工房は個人作家としての顔も持つ小泉さんが今まで吸収してきた技術と、お店に集う作家さんのアイデアが融合する場所でした。

 

writer 瀬尾愛里紗


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